プログラミングに苦手意識がある人は、ビジュアルプログラミング言語でまずは体験することがおすすめ

プログラミングというとコードをかくイメージがありませんか。英語のコードが続いていたり、エラーが起こって動かなくなるのは、とてもストレスに感じる人もいるかもしれません。最近では、初心者向けのプログラミングツールが増え、以前に比べてストレスなくできるようになってきました。例えばブロックを組み合わせて行うビジュアルプログラミング言語は初心者にとてもおすすめです。小学生や初心者向けにScratch、レゴマインドストーム、Viscuitなど、誰でも簡単にプログラミングができるツールが増えています。

大人が子ども向けから行うのに抵抗がある方がいるかもしれません。プログラミングを行うときに、いきなりコードをバリバリかく方が良いのか、それともビジュアルプログラミングから始めた方がいいのでしょうか。2015年の研究では、高校でのプログラミング学習の成果としてゲーム設計を行いました。実験群はビジュアルプログラミングのScratch環境を用い、比較群はテキストプログラミング言語のPascalを用いて行いました。その結果Scratch環境が生徒の学習意欲を高めることが示されています。高校生を対象にしていましたが,大人も同じく考えても良いかと思います。なので,まずは,ビジュアルプログラミングから初めて苦手意識を減らし、モチベーションをあげることが大切です。

次に、ビジュアルプログラミングでどんな風に学習を進めれば良いでしょうか?

2018年国立中山大学が行った研究(R)では、どんな授業でビジュアルプログラミングを習うと良いのかについて研究しています。この研究では、コンピュータサイエンスを専攻していない大学生180名に対して、ビジュアルプログラミング言語を用いた授業を実施しました。実験群96名には、プログラミングでつくることを重視したデザインベースの授業を行い、対照群84名には、ビジュアルプログラミングを使用しながらコンピュータサイエンス入門として、プログラミングの概念を習う授業を行いました。どちらも17週間行いました。17週間後にテストを行った結果、実験群の学生は、プログラミングの基本的な概念の点で対照群の学生よりも優れており、学生のプログラミングの基本概念の理解度が向上しました。

ビジュアルプログラミングの学習環境は、プログラミング言語学習の困難さを軽減する可能性があり、コンピュータサイエンスを専攻していない学生への教育に適していると考えられます。またこの研究では、自己効力感のレベルが異なる学生の学習パフォーマンスの違いを検討しており,自己効力感が平均および低かった学習者に特に効果があった結果となりました。つまり、プログラミングに苦手意識がある人は、ビジュアルプログラミングから取り組むこと、プログラミングの概念の学習よりもまずは、つくることを重視すると良いことがわかります。